軽度発達障害児支援現場レポート―実践者のつぶやき―
特別支援教育☆脱:「ほめる」続編
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作成日時 : 2007/07/25 07:29
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学校でつくられる個別指導計画に踊る手法「ほめる」には、2種類の使われ方があるということをお伝えしました。前回は、対人理解や社会的文脈の理解など、生きていくベースに近い部分の修正を本人に無理なくしてやれないでいて、子どものいいところをほめただけでは、表面的な自信になるだけで、生きていく自信にはつながりにくいということを書きました。
さて、今回は2種類のうちのもう1種類について。
本人の生きていくベースにかかわることについて、多少の修正が見られたらほめる。つまり、先生が設定した短期目標について、本人がそれなりの成果を残したらほめる。これは理にかなっています。
しかし、この場合でもある手続きを怠ると、先生の独り相撲という場合も少なくありません。「叱る」についても「ほめる」についても、それを繰り返し、いつかは本人の行動様式に反映して定着してくれるだろうという、指導者としてやはりこれも他力本願が前提になっていることがあります。
これだけでは、言動の変容があったとしても、子どもの反射にとどまるということになりかねないということです。私は、これを笑点の座布団にたとえることがあります。ただ積み上げただけでは、容易に崩れます。
子どもの意識へのアプローチがなければ、「串」は通らないのです。
本人がマイナスのイメージではなく、客観的に自分の状況・苦手を認識し、苦手な領域については、どこに向かって歩んでいけばよいのかの道、見通しを本人に示してあげることが必要です。
そして、その方向性の中で、本人が無理なくクリアできる課題を提示し、本人は見通しと課題を認識している必要があります。
そして、自分なりに課題をクリアした実感をもてる状況でほめる!
本人は、このクリアは、自分の方向性の通過点であることが何となくわかっているというのも大切です。軽度発達障害児の場合、子どもによっては幼児からこのアプローチができます。
この本人の意識が「串」となり、反射ではなく定着に向けて先に、未来につながる可能性を残すのです。
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