軽度発達障害児支援現場レポート―実践者のつぶやき―

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help リーダーに追加 RSS パニックへの対処法???

<<   作成日時 : 2007/09/30 21:30   >>

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 子どもが暴れたり、暴言を吐いたりしたとき、どうすればいいんですか?というご質問をよくいただきます。いわゆるパニックへの対応です。


そんなとき私は、「対処法を考える前に、パニックは起こさせてはいけない」とお話をします。


この子は暴れる子、逃げる子、ものを投げる子、暴言を吐く子、“そういう子”というところからお話が始まっていますが、パニックを起こすには、必ず理由があります。つまり、理由がなければパニックにならない。


パニックは本人にとって受け入れがたいこと、想定外の事態に直面したときに起こります。


叱られたとき、友だちが本人の受け入れがたいことを言ったとき、自分の思っていたもの、ことと違ったとき、本人のストライクゾーンをはずれたものを強要されたときなどなど…。彼らは、許容範囲がもともと狭い。


 パニックは、過敏性と思考の柔軟性の欠如から来る混乱です。そうは見えないと思いますが、自分の許容範囲外、想定外のことに対する不安や恐怖が、パニックとなって表れるということです。


彼らもかなり消耗すると思います。


パニックを起こさせることは、本人が安定して何かを吸収することへの妨げになります。おまけに、以前『脱:「慣れさせる」』にも書いたように、トレーニングと称して、慣れさせるために、パニックを起こすような状況をわざわざつくるのは、パニックの強化につながります。



頻回なパニックで、パニックへのバイパスが太く、強くなり、ちょっとしたことでもパニックへのスイッチが入りやすくなってしまう。


だから、パニックを脳に忘れさせる必要があるのです。脳は成熟するので、パニックを起こさない間に、過敏性や思考の硬直性は改善されていきます。自力で。


パニックが起こりやすい環境を提供され、成長を邪魔されても、それを上回る自力の成長によって、パニックを克服する子はたくさんいます。


しかし、子どもの特性によっては、頻回なパニックでそれが人格のように定着をしてしまうことがあります。



パニックを起こさせてからとめるのではなく、パニックを起こさせないためにどうするかを考えることが、彼らの成長の大きな助けになるということになります。



 「パニックへの対応」、それは、起こさせてからとめるという後追い対応ではなく、パニックになる原因・刺激をどう排除するかという、パニックを起こさせない先回り“戦略”です。


 もちろん、努力してもパニックの原因をすべてブロックできるわけではないから、対処のセオリーはあります。


ご質問に対しては、起こしてしまってからの対処もきちんとお話しています。


 「先回り戦略」については、またいつか書くことがあるかもしれません。





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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
ブログの内容とても、参考になりました。
お気に入りに入れさせて頂いております。
これからもよろしくお願いします。
mi-ママ
2007/10/01 13:50
mi-ママさん、コメントありがとうございます。
微力ですが、保護者の方や先生方のお役に立てることがあればと書いているブログですので、少しでもお役に立てたならうれしく思います。また、「お気に入り」に入れていただき、ありがとうござます。
つたない記事ですが、これからも少しずつ更新していきたいと思います。ありがとうございました。
上原芳枝
2007/10/01 23:15
はじめまして。
いつも勉強させていただいております。

自分の担任をしている子も、よく暴れたりするのですが、うちの教頭先生から「パニックを起こさせないように、安定させることが大切」と教えていただきました。
そのときは、「じゃあ、あんまりがんばらせられないな。」と単純に思っていたのですが、
〜パニックを脳に忘れさせる必要があるのです。脳は成熟するので、パニックを起こさない間に、過敏性や思考の硬直性は改善されていきます。〜

の言葉に、ビビッ!ときました。なるほど!です。
子どもの成長を信じ、原因を取り除いて、安定した学校生活が送れるように努力していきます。
ありがとうございました。
かしなと
2007/10/25 21:38
かしなとさん、コメントありがとうございます。
少しでもお役に立てたのであればうれしく思います。

やりたいようにやらせると誤解されることもありますが、そうではないですよね。
彼らへの対応では、がんばらせないのではなく、がんばらせ方を工夫する、もしくは、がんばらせ時を計算するということになるかと思います。

かしなとさんの「その子」の脳の事情への歩み寄りが、
そのお子さんの成長に、人生に大きな影響を与えるのではないでしょうか。
上原芳枝
2007/10/28 08:29
コメントありがとうございました。

がんばらせ方を工夫する
がんばらせ時を計算する

なるほどですね。またまたよいお言葉をいただきました。ありがとうございました。

「先回り戦略について」楽しみにしています。
それでは。
かしなと
2007/10/28 21:15

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