軽度発達障害児支援現場レポート―実践者のつぶやき―

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help リーダーに追加 RSS 私の責任・先生の責任

<<   作成日時 : 2007/10/07 20:41   >>

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 今は、学校や自治体などの外回りが仕事のほとんどになってしまいましたが、私はもともと実践者です。ということは、私が直接担当する、軽度発達障害をもつといわれている子どもを伸ばす責任があるということです。


ちなみに、「伸ばす」=できないことをできるようにさせるという意味ではありません。このことについては、またいつか機会があれば。


 子どもにいらぬ不適切な言動、パニックを起こさせたり、子どもを最大限伸ばせないということであれば、それは私に問題があるということです。


また、個別指導計画の評価は、子どもの評価ではなく私自身の評価。芳しくない評価であるとしたら、真摯に受け止めなければなりません。


さすがにたびたび自分の力のなさに直面するのは辛いので、子どものためばかりでなく、自分のためにも自己評価と反省を繰り返してきました。
もちろん、目標の設定を低めにすれば、評価は悪くなりようがないのでそれは論外。



 さて、特別支援教育で軽度発達障害児が対象とされたことによって、通常級の先生方の責任範囲が広げられました。専門機関の実践者である私ほどシビアでないとはいえ、集団から少しはずれてしまう子を伸ばすことについても、担任の先生の、学校の責任が明確にされました。


先生方へのサポートが行き届いていない現状を思うと、お気の毒な部分はありますが、そう決まってしまいました。



 すぐに成果をあげられる現場もある一方で、ときに個別指導計画の評価の際、この子がどんなに不適切な言動をしたのかという報告もあります。


客観的に見れば、指導者の問題点の報告になってしまうのですが、この認識の浸透はこれからということになるでしょう。


逆にいうと、この認識の浸透が難しい場合に、成果が上がりにくいということもあるようです。特別支援教育が、知識やknow howの羅列では済まないということのあらわれかもしれません。



 ところで、私が現場に派遣される目的は、先生方のお役に立ち、できうる限り子どもにとってよい教育環境を提供することでしょう。


だとすると、子どもへの具体的な対応を通して、先生方が不快になられずに、ある部分意識転換の軟着陸をしていただくことも私の責任。


すでに転換してくださった先生もたくさんいらっしゃいます。しかし、いくつもの自治体、たくさんの現場とのかかわりの中で、広く見渡せば、私の力量ではこの任を果たすことは難しいかもしれません。


 責任の重圧を感じつつ、今はとにかく先生方のお役に立てるようにと。




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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
9月中旬にこちらのHPと出会い,先日は小冊子「eye」を送付していただきました。
公立小学校の教員をしていますが,特別支援教育は発想の転換が必要だと私も強く感じています。発達障害の子どもの理解もまだまだ・・・というのが現状です。コーディネーターをしているので,先生方から困っている話を聞きますが,本当に困っているのはだれなのか?といつも思います。上原さんの言われるように,パニックが起こらないように,その子の立場になって考えるとちょっとした工夫でできるのになあと思いながらも,そのことをはっきりと伝えられずにいます…。私自身がまだ勉強不足で自信を持って言えないということもあります。相手の先生が年上だとなおさらです。
自分も含めて,専門家や実践者の方からもっと指導を受けてスキルアップしなければとお強く思います。理解されていない子どもたちは日々苦しんでいるのですから。
上原先生の現場レポート,学校で紹介させていただきたいなと思う,今日この頃です。
しんたの
2007/10/07 22:19
はじめまして、軽度発達障害を持つ小学生の母です。
いつも興味深く読ませていただいております。
今回の内容を読んで『難しいなぁ..』とつくづく思います。
実は、我が子は学校以外の療育機関通っているのですが、年に何回か報告書をいただきます。
せっかく、報告書をいただくので担任の先生にも我が子がこんな風にやっている事を知っていただこうとコピーしてお渡しするのですが(ちゃんと必要かどうかお聞きしてから..)、余りよい感触だった事がありません。
『私は私のやり方でやりますから..』という様なお返事が返ってきたり...。
私としてはそこまで思ってお渡ししていないんですが、先生には思った以上にプレッシャーを与えている様で..。
最近はお渡ししない様にしています。
『子どもをよいようにしたい』という思いは学校でも療育機関でも一緒だと思うのですが、何やら大きな壁があるように思います。



やま
2007/10/08 10:09
しんたの?さん、コメント、そして冊子のご購入ありがとうございました。
お書きいただいていることは、学校現場の大半で起こっていますよね。旧来の教育観から特別支援教育の考え方への移行という過渡期の苦しみかもしれません。先生のような方が疲れ果てることなく、次世代の中核になっていただけるとありがたいと思います。よろしくお願いいたします。
上原芳枝
2007/10/08 20:36
やまさん、コメントありがとうございます。そして、いつもお読みいただきありがとうございます。
そうでない先生もたくさんいらっしゃるのですが、やまさんの担任の先生のような対応を耳にすることも確かにあります。大切なのは、誰のやり方かではなくて、子どもにとって何がよいかということですよね。
そのような発想を現場に受け入れていただくのも、私たち専門家といわれる者の責任かもしれませんね。直接的、あるいは間接的方法を駆使して成果がだせるように努力したいと思います。ちなみに、私がかかわる自治体の中には、ずいぶん変わってきているところもあります。これが広がっていくよう各所で発信していきたいと思います。
上原芳枝
2007/10/08 21:13
学校現場の意識改革の問題、これは、国語科についても
あります。
上原先生の
「大切なのは、誰のやり方かではなくて、子どもにとって何がよいかということですよね。」
のコトバ、これが、僕に座るかどうかだなと思いました。
今日未来
2007/11/09 17:35
今日未来さん、いくつもの記事にコメントいただきありがとうございます。また、最初から最新までお読みいただき、ありがとうございました。
上原芳枝
2007/11/11 18:59

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