発達障害児支援現場レポート―実践者のつぶやき―

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<<   作成日時 : 2008/03/01 22:49   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 7 / トラックバック 0 / コメント 4

 先日、私は幼稚園の年中児の我が娘の面談に出向きました。私は少々高齢の部類の、年中児の母なのでした。


 我が娘は、クラスになかなか馴染めず一人でいがちな子に、わりとライトに「一緒に遊ぼうよ」と声をかけるらしく、先生は助けられているなんていってくださいました。一般的には、「思いやりのある子」という評価をいただくかもしれません。先生もそういったニュアンスで話してくださいました。


 しかーし!私は『そういうことじゃないって事もあるな』と即座に思ってしまうわけです。たとえば、大多数の子どもが何人かのグループで遊んでいるのに、一人だけポツンとしている子がいたら無意識に空間的に気になるな、という具合に。


空間的に気になるというのは、大きな丸の柄ばかりのなかに、一つだけ小さな丸があったら、その丸は環境刺激として違和感をもってアピールしてきます。私にはその感覚がよくわかります。だから、小さな丸を大きな丸に同化させてしまえば、違和感がなくなり、なんとなく落ち着きます。もちろん無意識です。


または、一人だけポツンとしている子は、ちょっとおとなしめだったりして、我が娘のように、いろいろ思いついてしまい、やりたいことがはっきりしている子には、自分のペースで遊びやすいとか。従えるというのでなく、どこかのご夫婦のように、お互いにそれが楽っていうパワーバランス。

もちろん、それとは別にテンション高めな子同士惹かれあうというのは、私がかかわる子たちにはありがちですが、それはまた別の機会に。


という具合に、いろんな側面からの解釈ができるわけです。


 実際、我が娘に「お友だちと遊んでいない子に、一緒に遊ぼうって誘ってあげてるの?」とたずねると、???何言ってんの?という反応。彼女の名誉のために一応付け加えておきますが、何も考えてないわけでなく、思いやりを発揮したことを忘れてしまったのかもしれませんが・・・。
いや、でも私は何も考えていない確率の方が・・・。



 先生は、我が娘について誰とでも遊べる、といい意味でいってくださったけど、彼女の場合、「○○ちゃんと遊びたい」っていうお姉さん的な感覚はあまりなく、よほどイヤなことをされなければ、誰でもいいって感じもありそうです。


また、縄跳びなどずいぶん長いこと集中して一人で練習することもあるとほめていただいたのですが、彼女、熱中すると過集中になり、やめるのが大変なときあり。とくればもちろん、それ以外については、どちらかという飽きっぽい。新しいこと、刺激的なことは大好き。


 幼稚園での我が娘の行いの理由の真偽のほどは追求してはいないのですが、「思いやり」や「集中力がある」「分け隔てない」という定番の情緒的な解釈で、彼女が不利を被ることはありません。むしろ、実像よりも高評価だったりするかも。


しかし、私がかかわらせていただいている子どもの場合、この情緒的な解釈が子どもを苦しめていることは少なくありません。悪気があるように見えても実は悪気なく、嫌みや攻撃のように見えても、実は本人にとってはよんどころない理由があったり。


人は情緒的な解釈が好きです。プラスの解釈の場合、心温まり気持ちがよくなるからかも知れません。


 私も、情緒的な解釈は放っておいても浮かびます。けれど、それとは別のドライで科学的(本当に科学的ではないのですが、情緒的の対義語として)な解釈の仕方もすっかりプログラミングされていて、これって職業病?って感じです。


そして、情緒的でない解釈が子どもを助けることを身をもって経験してきました。


情緒的以外の解釈を加えることにより、対応のバリエーションが増え、彼らのうまくいかない本当の理由に合致した対応ができる可能性が高まるというわけです。


 でも、母の立場ではこれをやらなくてもよさそうなものを。因果なものです。


 私の場合は、好意的な誤解?も手伝って、なんてことのない面談で終わるのですが、そうでない場合は結構へこむよな〜。


 娘の面談は、保護者の方の気持ちの視点を常にもち、勇気をもって次にすすんでいただけるようサポートするという、面談する側の姿勢を再確認させてもらえるよい機会にもなっています。




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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ADHD傾向のある小4の娘(3人兄妹の末っ子)を持つ母親です。小1の終わりから小3まで母子分離不安になり、不登校も経験しました。
 今回の娘さんの行動についてのコメントの冷静さは、失礼ですが笑ってしまいました。

ところで、行き詰ったとき、小児精神科の医師の友人から「発達障害」からこういうことになったかもしれない、と教えられ、診断を受けました。結果は、「こだわりが強い」とか、「即反応する(はやとちりが多い)」とかの特徴はあるものの、発達障害とまではいえない、ということでした。性格、という範囲なのですね。でも、そうこうしたことで、随分いろいろ勉強になりました。

「心理学」とか「脳の発達」についてとても興味を持つようにもなりました。そういうことを何も知らず、子どもを虐待したり、子育てに悩んでしまっている親が多いと思います。経験者というか、途上の者として、何かできないかなぁ、と思っています。今回、こちらのブログに出会えて、コメントしたのも、そういうことがあってなのです。また、いろいろ教えてくださいね。
リーサ
2008/03/18 17:55
随分遅れての返信となり申し訳ありません。
性格は環境からのみつくられるものでなく、
脳の特徴が多分に影響しているということ
ですね。
以前にも書いたように、適切な診断ができ
る医師不足の状況で、もともとの困難を
見逃されるケースは少なくありません。
いずれにしても、大切なのは障害の有無
でなく、子どもの脳の特徴に歩み寄って
育てるということだと思います。
ちなみに、「こだわりがある」のも、
母子分離不安に陥りやすいのも、
ADHDの症状ではないと思われますので、
対応の際には、その点ご留意いただける
とよいかもしれません。
未だ概念が混乱しているのは残念なこと
ですが。
上原芳枝
2008/04/12 11:15
良いのではと思います。
興味をもっと積極的に伸ばして上げたら如何でしょう。
障害児に限らず健常児もその持っている長所は反面短所でもあります。それを一々きにしていては伸びるものも伸びません。
積極的に伸びるものを伸ばせば良いと考えます。八方美人と言うのは居ないと同時にそれも消極的という短所の裏返しです。
贅沢言わなくて良いと思います。お嬢さんはお嬢さんの社会を作っていかれると思いますよ。人は皆ご縁に従えば良いのです。
hbar
2008/05/23 11:52
アドバイスありがとうございました。
記事の主旨は一般的に情緒的な解釈に陥りや
すいこと、情緒的な解釈が、障害とはわかり
にくい軽度発達障害の子どもを苦しめること
があるというものでした。
我が娘のことは、そのことをお伝えする題材
として使ったみました。
彼女について、不満や不安があるということ
ではないので、誤解を招くような記事になって
いたとしたらすみません。
上原芳枝
2008/05/23 23:52

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