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研修会や講演会での「よくあるご質問」のなかに、「保護者が障害を認めないが、どうすればいいか?」という類のものがあります。保護者が認めないから、必要な支援ができないというものです。でもそれって、本当にそうなのでしょうか。 なぜ認めないのでしょう?認めない親が悪い!で終わらずに、認めない理由を考えるということで、少し連携がとれやすくなるかも。 理由はいろいろとあると思います。以前にも書いたように、環境刺激の少ない家では問題がないということもあるかもしれないですね。でも、特に子どもの社会性や行動面に不適切なものがある場合、保護者の方は幼児のときから、この子のよくなかったことを園や学校から伝えられます。「おうちでも気をつけてくださいね」なんて感じで。 子どものために、保護者の方自身のために、どうしたらいいかというアドバイスはなしで、「今日は○○君に手を出してしまいました」なんてあったことだけを伝え続けると、保護者の方は子どもと自分が非難されているように受け止めるということはないでしょうか。 こんなことが続いたら、園・学校は非難はするけど何もしてくれないって思うのも無理はないと思うのです。これが何年も続いたら、だれでも園・学校の言うことを聞こうなんて思えなくなりませんか? このような状況の保護者の方に、「北風と太陽」の北風みたいに、これでもか、これでもかと子どものうまくいかないことを伝えて障害受容を促そうと思うのは逆効果。 そして、お宅のお子さんには障害がありますよという障害受容なら、子どもを伸ばすことにはつながりません。障害の有無などどうでもよいことで、子どもを伸ばすには、子どもの特性・特徴受容(理解)が大事だと思うのです。 だったらどうする? 「今日こういうことがあったけど、こういう対応をしたらこんな風に以前よりよくなりました」ということを保護者の方に返しましょう。「こういうことがあったけど」とうまくいかなかった事実を伝えるけれど、子どもの特徴をふまえて、「こう対応したら」ということで、対応のヒントも伝えることができ、何より「うちの子成長してる!」と保護者の方が勇気をもって進めるお役に立てるかもしれません。 つまり、保護者の方の障害受容が先ではなく、まず現場で成果をあげることが先ではないかと。成果を保護者の方にきちんと返すことが大事だと思うのです。 保護者の方がどのような状態であろうと、現場でできることはあります。子どもの特徴を知ることで発想の転換ができれば、予算がなくても、人がいなくてもできることはあります。 保護者の方が変わるのは、「漠然としたあきらめ」ではなく、「具体的な希望」なのではないかと思うのです。 ランキングに参加中です。よろしければクリックいただけるとうれしいです。