軽度発達障害児支援現場レポート―実践者のつぶやき―

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<<   作成日時 : 2007/08/21 22:20   >>

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 やっと夏季実践者講座と大学院の集中講義が終わり、今日は、肩こりで頭痛とかすーかな吐き気に見舞われつつほっと一息です。


 実践者講座は、「実効性の高い個別指導計画の立案」というテーマで実施しました。先生方には、事前に私の方で作成したアセスメント(状態把握)表に、ご自分の担当の子どもの情報をご記入いただきご持参いただきました。

 
 
 1日目、軽度発達障害児指導実践概論と個別指導計画立案概論の後、アセスメント表の不適切な言動の要因分析をしていただき、その後こちらで用意した個別指導計画の書式で、先生方に指導計画を立案していただいてご提出いただきました。


 普段学校や園でやっているのと同じように、私の方で指導計画を修正して仕上げ、2日のケースカンファレンスで、細かい点の確認と修正について私の方からご説明差し上げるという流れで、出来上がった指導計画は、学校にお持ち帰りいただき、2学期に活かしていただくというわけです。


 今回の講座では、テキストの作成で脳みそが雪崩になるかと思うくらい大変でした。その理由のひとつに、脳機能の視点をふまえた要因分析のマニュアルを作成したということがあります。脳機能の視点といっても、私は脳の専門家ではないので、情緒的な要因分析ではないという意味です。

たとえば、「図工の作品が思うように作れず、ぐちゃぐちゃにしてしまう」というのは「プライドが高い」という情緒的要因ではなく、もう少し踏み込んで生得的な視点で要因を考えるというものです。ちょっと説明が大雑把ですみませんが、数ヵ月後には、このマニュアルをまとめて必要な方のお手元にお届けする予定です。


以前にも書きましたが、なぜこうなるのだろうという詰めが甘いと、ハードルの設定も、方法の選択も本人に合致したものにならず、指導成果がちょっと・・・と思っています。似たように見える問題でも、子どもによって、生得的な意味で要因はさまざま。たとえば、おなかが痛いという説明だけで、ぴたりと治るお薬を処方するなんて至難の業ですよね。原因も特定しないで。


 実は、連携している学校や園には、それなりにマニュアルをお渡ししていたのですが、どうも、私が修正させていただく率が80%くらいになっていたので、もっと精度の高いものが必要だと思っていたのです。

たとえば、ADHDの特徴として、「プランニング」というカテゴリーを作っているのですが、この中に、「順序だてて考えることが困難」という程度の抽象度の項目で記していました。これに今回は、これまで現場からいただいた、子どもの極めて具体的な言動を当てはめて作り直した結果、巻末付録として、LD,ADHD,高機能広汎性発達障害で、A4サイズで10ページになってしまいました。つかれたー。まだまだ、増える予定です。

ちなみに、テキスト本文は40ページ程度でした。


 でも、うれしいことに苦労した甲斐あって、今回の講座では修正率40%位になりました!!人知れずこんなところで達成感あり!の私でした。実践というマニュアルになりにくいものを、妥協して大雑把にせずにマニュアル化するって、本当に脳みそ爆発しそうな作業なんだなーとつくづく思いました。

 大変だったけど、頻繁な専門家の介入がなくても、学校現場でそれなりの精度の個別指導計画が立てられるようになれば、助かる子が一人でも増えるかもしれない。私のつたないマニュアルが、必要な方にお届けできるように、もうひとがんばりするとしましょう。 



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